図形表現
学部1年 前学期
「3次元の立体を2次元の図として表現する能力」および「造形をおこなう際の基礎的素養として、形態の持つ意味について理解する能力」の2つの建築計画・設計の基礎となる能力を習得することを目標とします。
建築は多くの場合、図形として表現された図面を基に作り上げられる。図は建築にとって「言葉」となり、「情報手段」となります。建築を学び、考え、創造するためには、その元になる図面をルールに則って正確に表現し、正しく読みとることが不可欠です。ここでは、平面図や立面図などの基本的な図の表現方法や透視図法を学び、あわせて立体感覚を養います。また、基礎造形演習として「かたち」が持つ「意味」についても考えます。
造形表現
学部1年 後学期
建築及びデザインの造形に関わる基礎能力を養成することを目的とします。造形イメージを様々な媒体を通して、具体的なかたちに変換する考え方と技術を習得します。以後の設計教育との関連を総合的に配慮し課題等を設定することにしています。各個人のもつ造形に対する感性を引き出すために、特定の表現技術にこだわらずに、各人にあった表現媒体を探すための手助けをする入門的な授業です。
内容を習得するための演習を行います。受講者は各グループの演習課題を提出し個別の評価を受け、自分にあった表現媒体をみつけていきます。
建築設計演習第一
学部2年 前学期
建築空間の記述とその機能及び建築デザインに関する基礎理論を理解し、芸術・技術及び人文科学を踏まえた建築を計画し、表現するための基礎知識を習得します。
模写や実測を通して製図法の基礎ならびに建築設計の基本的図面を習得します。また、簡単な設計の課題も設定し、イメージを建築化することを学びます。
建築設計演習第二
学部2年 後学期
建築設計の初歩として、木造小建築、木造住宅、RC壁構造の小規模建築の設計を学びます。建築設計の最初の授業なので、設計とは何か、木構造とRC構造の違い、設計の進め方、空間の作り方、寸法、環境との関係、製図の技術、プレゼンテーションなど、基本的な設計の方法を「実際に手を動かしながら」学びます。
木造とRC壁構造による建築について、3つの課題設計を行ないます。第1課題で木造の小建築を設計し、木構造の基本と設計の進め方などの木造建築設計の基本を学習し、設計の面白さを学びます。第2課題では一般的な木造中規模住宅の設計を行ない、住宅の考え方、プランニングの考え方、木造の架構法、敷地や周囲の環境との関係など住宅設計の基本を学びます。第3課題では、RC壁構造による中規模建築の設計を行ない、RC壁構造の特性と架構法、空間の機能的な配置、外部空間と建築の関係などについて学びます。どの課題についても、平面図、立面図、断面図、矩計り図、完成模型を含んだ成果品を提出します。
建築設計演習第三
学部3年 前学期
建築の設計製図は、技術者に必要な製図能力を身につけると共に、建築計画を反映した建築プログラムの構築と、そのプランニングを具体化することが重要です。特に、この授業では既存のアーキタイプにとらわれずに、新しい社会に向けた建築の提案を具体的な課題の製図をとおして考え、さらには互いに議論し、建築計画や設計の専門的知識を習得することを目標とします。
建築設計演習第二までに修得した製図基礎能力と建築計画で学んだプランニングを確認した上で、鉄筋コンクリート造の建築を中心に幾つかの課題で学習します。敷地の特性に応じて建築するための設計条件を検討しながら、次世代建築の方向性を表現する能力を養います。
建築設計演習第四
学部3年 後学期
各教員から提示されたテーマ・課題を参考に、希望するグループに分かれ、スタジオ形式により授業を進めます。各グループとも基本的には個人での作業ですが、敷地や資料の調査、CADやCGの学習については、グループ作業で行うこともあります。
Aスタジオ
既成のビルディングタイプに捉われない新しいアクティビティ、機能の創出に向けてのプログラム、建築形態づくりを重視し、実際の都市空間・敷地における詳細な調査・分析を通じた課題に取り組みます。
Bスタジオ
各種デジタルツールや使った設計案の検討技術や表現技術、さらには小グループによるホームページを使った協調作業の方法を体得するのも学習目的の一つです。また構造計画や設備計画などについても学習します。
Cスタジオ
建築設計演習第三までに修得した計画や設計製図の基礎知識を小規模建築の短期課題で再確認した上で、RC造或いはS造等との混構造の中・大規模建築を都市部の敷地を選定し、個人単位で設計製図します。計画する建築機能は時代にそくした公共性を有する複合的なものを想定しています。受講期間中に時間外にはなりますが現場見学会を組み込む予定です。